さかのぼること3か月前。2年生3名が,校長室の窓越しに「校庭に落ちていました」といって20円を届けに来ました。そこで,「落とし主が出てくるまで,預かるよ。3か月経っても出てこなかったら,落とし物のルールで皆さんの物になるので,3学期の始業式の日に,また校長室を訪ねてください」と伝え,20円をお預かりしました。
約束どおり,昨日,3人が来室しました。昨日は,Ice cream dayの対応が忙しく,丁寧な話が出来ないので,「申し訳ないけど,明日(=本日)もう一度来てくれますか」と依頼し,昨日は教室に戻ってもらいました。
わたしは,割り算の問題に思案しました。20円を3人に分けるにはどうしたらよいか・・・。すると昨晩,神様が私の枕元にお出ましになり,「一人ずつにお年玉を与えよ」とお告げになりました。私は早速お年玉袋を用意し,お駄賃(←,諸物価高騰で,金額も高騰しているのかも知れませんが,私が子供の頃,友達のおばあちゃんがちり紙に包んでくれた程度の額)を袋に入れ,渡す事にしました。
しかし,ただ渡すだけでは芸が無いので,3の段のかけ算をして3✕6は18。「2円余るけどうする」と問い返すと,彼らが口にしたのは「2円は校長先生にあげる」というものでした。学生時代に,フレーベルという教育学者の論説を学びましたが,フレーベルは「子どもは神の子」と解きました。まさしく,この子等は神の子だと思いました。神様は,この子どもたちの真面目さとやさしさを十分承知した上で,私に説かれたのだと思いました。2年1組の有泉さん,柿島さん,佐野さん。「是非あなた方の真面目さ,正直さ,優しさをずっと大事にしてください」というメッセージを添えさせていただきました。