2024年12月17日火曜日

ロング昼休み・・・30分



 本日,本校は,通常,昼休み(15分)の後に設定している掃除(15分)を中止し,昼休みをロング(30分)にして,児童会主催の「縦割り遊び」を行いました。

私は,前々から,もっと子どもたちが友達とたっぷりと遊ぶ休み時間を設定できないかと考えていました。昔はよく,子どもにとって遊び(←この場合の「遊び」は,パソコンゲームなどのような1人でするものではなく,何人かの子どもが群れて,駆け回ったりする身体的活動を伴い,時としてメンコやビー玉のような技を必要とするもの)は仕事と言ったものです。それがいつしか,子どもたちは外で遊ばなくなり,群れて遊ばなくなってしまいました。学校から帰り,友達の家に集まって,時間の過ぎるのを忘れて缶蹴りに興じたり,ライダースナックのカードで「差し」なる遊びをした経験を持つ私は,子どもたちに遊びを通して,色々な経験を学んで欲しいと願っています。その私の考えに,児童会本部の活動が乗り,本日の企画となりました。個人的には,青空の下,びっしょり汗をかくような遊びを行って欲しかったというのが,正直な思いです。今日は,初回ということもあってか,小ぢんまりとした遊びになってしまった感が残りました。しかし,今後とも,「魅力有る学校づくり」等と理屈ではなく,月に1度は,ロング昼休みを設定したいと思います。そもそも,ヨーロッパの学校では,児童に学校の掃除をさせるのは「虐待にあたる」という思想があるのを御存知ですか。学校の掃除は,行政が責任をもっておこなうもの,というのが一般的なのだそうです。掃除に教育的価値を置き,人の生きる「道」として自らを磨く場と考えるのは,儒教思想が生きる文化圏と聞いたことがあります。確かに,私が都留文科大学附属小学校におりましたとき,大学の交換留学で学校訪問に来るデンマークの大学生からは,掃除の場面を見せて欲しいと,必ずRequestがありました。私は掃除も大事,されど遊びも大事と考えています。