2025年3月7日金曜日

368名の皆さん,御卒業・進級おめでとうございます

 


今週の水曜日・5日に,今年度最後の職員会議を開きました。その中で,“査定会”を行いました。「ナヌ?査定会?」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが,学校は「児童生徒の平素の成績を評価し、各学年の課程の修了、卒業の認定を行う」事となっています。いわば査定会とは,子どもたちの普段の学習の様子を評価し,進級・卒業の可否を判断する会なのです。しかし,実際は,ここで「否」の判断をするはずも無く,むしろ1年間の教育活動を私たちが振り返る・総括する会,反省会となっています。協議の結果,368名全員の進級・卒業を認めることとなりました。無事に皆の進級・卒業が決まったこともお目出度いことですが,私が何よりも嬉しかったことは,6名の学年主任及び4名の特別支援担当の先生方が,子どもたちの歩みを総括してくれたのですが,具体的に成長の様子を話し,評価する発言が多かったことです。当然,来年度以降の課題もありましたが,本当に子どもたちの成長を讃える発言が多かったことです。現5年生を除く全ての学年でクラス替えを実施し,新たなクラスでさらなる成長にChallengeとなります。368名の皆さん,御卒業・進級おめでとうございます。そして,これからもお互い,頑張ろう!!!

2025年3月6日木曜日

昭和町の子どもとして,源氏蛍を学ぶ

5年生は「自然と調和した豊かな町をめざして」をテーマに,1年間「総合的な学習の時間」を進めてきました。これまで,昭和の自然→稲田=稲作と,産業との関わりに注目して,実際に田んぼをお借りして稲作を行ったり,並行してバケツ田んぼで稲の成長を間近で観察したりしました。

学習の終盤を迎えた今現在は,田園都市であった昭和町の1つのシンボル=源氏蛍について学習を深めています。昭和町民にとって源氏蛍は,日本人にとって桜や富士山と同じように,精神的なシンボルでもあります。故に,未来の昭和町を担う子どもたちが源氏蛍について学ぶことは,非常に意義があると捉えています。

今回は,子どもたちにとっては,押原小学校卒の大先輩であり,“昭和町源氏ホタル愛護会”元会長でいらっとゃる長谷川幸廣様にお越し頂き,源氏蛍の生態や幼き日の源氏蛍との思い出などをお話いただきました。ちなみに長谷川様には,10月5日に紙漉阿原地区と共催で実施した郷土学習会に於いても,講師をお務めいただきました。(フィールドワークで,鎌田川沿いを,杉浦醫院まで御案内いただきました。)元町会議員でもいらっしゃる長谷川様には今後とも,地域と学校との架け橋としてお力添えを頂きたいと思います。


 



2025年3月5日水曜日

児童からの“評価書”

 昨日の時点で,全日制の公立高校入試は90分遅れでスタートであるとか,お隣甲斐市は1時間遅れの始業を決めたなどの情報が飛び交っていたものですから,中央市の判断も参考に「昭和町立学校は,通常どおりの始業」との決定後,空模様が非常に気になっていました。朝5時の時点で教頭先生と始業時刻の最終確認をしましたが,大雪とならず本当に安堵しました。

6年生は卒業式まであと10日となった本日,いよいよ卒業証書を受け取る練習をスタートさせました。小学校生活もCountdownに入りました。
さて,児童会は本年度最後の事業「スマイルカード」の取組を行っています。これは,児童会本部が用意した桜の花びらが描かれたカードに,感謝の気持ちを記し,これまた本部が用意してくれた模造紙に,ノリを付けて掲示するという取組です。
このような中,昨日のことです。校長室で仕事をしていると「校長先生,3年生の男の子が校長先生に用事があると言って来ています」と,斎藤先生が一人の男児を連れてきてくれました。校長室に招き入れると,その男児,1枚のスマイルカードを私に手渡してくれました。そこには,「いつもみんなをひっぱってくれてありがとうございます。」と記してありました。
私は喜び以上に,まず驚いてしまいました。これまでも,有難いことに感謝のお手紙をいただいた経験は何度かあります。しかし,その多くは「親切にしてくれてありがとう」であるとか,「みんなのためにお仕事をがんばってくれてありがとう」であるといった類いのものでした。私の日々の行いを「みんなをひっぱってくれて」と表し,感謝を伝えられたのは初めてでした。しかも,この表現と,この校長の仕事の捉え方をしたのは,まだ小学校3年生の子どもなのです。正直,同僚の教職員の方々からでさえ,「校長先生は,私たちを引っ張ってくださっている。有り難うございます」等と感謝されたことは1度もありません。なのに,子どもから,しかも小学校3年生からです。「子どもは,体は小さいといえども人格を持った一人の人間。けっしてナメてはいけない」というのが私の教員としての信条であり,後輩教員へのメッセージです。江澤さんの私への評価書は,そのことに改めて気付かせてくれます。だから,教員は日々頑張らなければいけないし,そのような仕事だと私は考えています。江澤さん,認めてくれて有難う。これからも期待に応えられるよう,がんばります。




2025年3月4日火曜日

賞状伝達式

 日頃の警察行政への協力が認められ,南甲府警察署より感謝状を頂戴したことは,2月4日付けの本blogでお伝えさせて頂いたところです。

一方,本校は昭和町教育委員会から昨年・今年と2か年に渡り,コミュニティ・スクールと郷土教育についての重点校に指定されてきました。その間の,子どもたちの真摯な学びを「『社会に開かれた教育課程』の実現をめざして」と題する論文(8,256字 400字詰め原稿用紙20枚と半分)にまとめ,9月末日に公益財団法人日本教育公務員弘済会に提出したところ,この度,奨励賞を受賞しました。そして,本日同会より青柳支部長様,宮下常任幹事様がお見えになり,全校児童が見守る中,賞状の伝授をしていただきました。子どもたちの前で伝達していただいたのは,今回の受賞は子どもたちの素晴らしい学びがベースになっていることと,大人になっても学び続けることが大事ということを伝えたかったからです。


つづけて,学校としては第4回目となる賞状伝達式をおこなわせていただきました。ここでは,「明るいポスターコンクール」で全国会長賞を受賞した6年大坪はすねさん
「家庭の日ポスターコンクール 県大会」で優秀賞を受賞した5年仲沢ゆうなさん
書き初め大会で県特選(代表 6年伊藤まほさん)や中巨摩特選等を受賞した皆さんに,賞状をお渡しさせていただきました。
皆さん,誠におめでとうございました。



2025年3月3日月曜日

【6年生を送る会・番外編】学校は子どもたちにも支えられている

 

“オシハランジャー”の友情出演もあった金曜日の6年生を送る会。前回のblogではお伝えしきれなかった部分を【番外編】として,追リポートします。

当日は,体育館を少しでも華やいだ雰囲気にしようと,学年毎に分担か所を決め色々な飾り付けがなされました。その中の一つ,北西の壁を飾ったハトには,さりげなく在校生のメッセージがしたためられていました。

さりげなく,6年生への感謝の気持ちが,あちらこちらにちりばめられていました。
愛しい子どもたちの巣立ちを祝して,野呂瀬先生はギターを奏でました。
そして全校合唱のSmile Again♪ 指揮を5年生の浅川りゅうまさんが,伴奏を同じく5年生の伊藤まいかさんが担当してくれました。2人とも,大勢の中でとても立派に,それぞれの役割を果たしてくれました。

ところが,合唱が終わるやいなや,伊藤さんはピアノを離れ膝を抱え,ぽろぽろと涙を流し始めました。途中,思うように伴奏が出来なかったことを悔やんだようでした。私事で恐縮ですが,小4のリコーダーのテストで指がブルブル震え,穴を上手く押さえられず,P-と汽笛のような音を出してしまった経験のある私。小学校教員の免許状を取るために課題曲の「夕焼け小焼け」だけを必死に練習し,なんとか単位をとった私からすると,気にするほどの出来事ではなかったのに,伊藤さんは目を真っ赤に腫らしていました。伴奏指導を行ってくれていた梶原先生が,私に解説してくれました。「伊藤さんは,ここ2週間くらい,中休み・昼休み,必ず音楽室にこもって練習をし続けていたんです。そして昨日の昼も,今朝も完璧に伴奏できていたんです・・・」と。モンスター級の緊張にひるむことなく猛練習というカタチで「6年生を送る会」と正対した伊藤さんは誠に立派でしたし,ミスに悔し涙を流せる伊藤さんもこれまた立派。「人は,こういった経験を積み重ね,一回りも二回りも大きくなる」とは伊藤さなには失礼な言い草で,自分の役割に真剣に向き合い,最高のパフォーマンスを試みようとした伊藤さんの生き方,姿勢が,だだ私の心を打ちました。そして,伊藤さんにとって「6年生を送る会」は成長の場であったのかも知れませんが,私からすると伊藤さんのような子どもたちの努力によって押原小学校の「もっと×もっと×もぉ~っとイイ学校」は支えられているのだと気付かされたような気がしました。伊藤さん,誠に立派でした。そして,有難う。これからもお互い,がんばって行こう!!!