2025年3月5日水曜日

児童からの“評価書”

 昨日の時点で,全日制の公立高校入試は90分遅れでスタートであるとか,お隣甲斐市は1時間遅れの始業を決めたなどの情報が飛び交っていたものですから,中央市の判断も参考に「昭和町立学校は,通常どおりの始業」との決定後,空模様が非常に気になっていました。朝5時の時点で教頭先生と始業時刻の最終確認をしましたが,大雪とならず本当に安堵しました。

6年生は卒業式まであと10日となった本日,いよいよ卒業証書を受け取る練習をスタートさせました。小学校生活もCountdownに入りました。
さて,児童会は本年度最後の事業「スマイルカード」の取組を行っています。これは,児童会本部が用意した桜の花びらが描かれたカードに,感謝の気持ちを記し,これまた本部が用意してくれた模造紙に,ノリを付けて掲示するという取組です。
このような中,昨日のことです。校長室で仕事をしていると「校長先生,3年生の男の子が校長先生に用事があると言って来ています」と,斎藤先生が一人の男児を連れてきてくれました。校長室に招き入れると,その男児,1枚のスマイルカードを私に手渡してくれました。そこには,「いつもみんなをひっぱってくれてありがとうございます。」と記してありました。
私は喜び以上に,まず驚いてしまいました。これまでも,有難いことに感謝のお手紙をいただいた経験は何度かあります。しかし,その多くは「親切にしてくれてありがとう」であるとか,「みんなのためにお仕事をがんばってくれてありがとう」であるといった類いのものでした。私の日々の行いを「みんなをひっぱってくれて」と表し,感謝を伝えられたのは初めてでした。しかも,この表現と,この校長の仕事の捉え方をしたのは,まだ小学校3年生の子どもなのです。正直,同僚の教職員の方々からでさえ,「校長先生は,私たちを引っ張ってくださっている。有り難うございます」等と感謝されたことは1度もありません。なのに,子どもから,しかも小学校3年生からです。「子どもは,体は小さいといえども人格を持った一人の人間。けっしてナメてはいけない」というのが私の教員としての信条であり,後輩教員へのメッセージです。江澤さんの私への評価書は,そのことに改めて気付かせてくれます。だから,教員は日々頑張らなければいけないし,そのような仕事だと私は考えています。江澤さん,認めてくれて有難う。これからも期待に応えられるよう,がんばります。