2023年12月4日月曜日

Hero & 町の宝(子ども)

朝,アマノDENKI様方面の子どもたちの交通指導を終え,正門前に立っていた時のこと。1人の男児が私に駆け寄り,声を掛けてきました。聞けば,押原こども園様近くで本校児童が畑に落ち,怪我をしているとのこと。3年生男児の彼は,要領よく必要な情報を私に伝えてきました。私は直ちに現場に急行。役場手前で,当該の児童と遭遇。保健室の小島先生に繋ぎました。中休みに改めて,私に知らせてくれた男児に事の次第を聞くと,当該男児とは別の班とのこと。されど,当該男児が涙を流し,歩きずらそうにしているうえに,近くの子に聞くと足を怪我しているとのこと。「これ一大事!」と,私に知らせてくれたのだそうです。集団登校を巡っては,色々な御意見があることも承知しています。その一方で学校が,集団登校を実施している意味及び,色々な意見がありつつも集団登校が継続されていることの意義は,この男児が身をもって示してくれた,大人がいない中での「子ども同士の助け合い」に他ならないと思います。こういった点において,青栁君の取った行動は,人への思いやり,機転がきいた点においてHeroに値すると思います。素晴らしい!

過日,2学期末・年末を迎え,コロナ禍前に実施していた「CS感謝の集い」に代えて,子どもたちが日頃お世話になっている地域の方々に,お礼のお手紙を発出させて頂きました。これを受け,多くの方々より,お礼のお言葉やお礼状を頂戴しています。本日も町議会議員の海野豊様よりお手紙を頂き,その冒頭に「町の宝である子どもたちのために,いつも温かく見守り,御教授頂いていますことに・・・」と言う一文が記されていました。折りし,昨日,風土伝承館杉浦医院で開催された「第2回地方病を語る会」において講話をなされた元昭和町議会議員長谷川幸廣様(83)が,押原小学校時代の思い出や,小学校に抱いていた思いを語られる下りがありました。押原小学校を卒業し,町議会議員として町に貢献なされ,その後においても母校を大事に思われる。私達が行っている押原教育とは,そのように意義深く大事な営みなのだと,お2人の本校OBに改めて御教示頂いたような思いになりました。よく晴れ渡った青空に,雪をかぶった南アルプスの山並み。その上には,下弦の月が姿を残し,子らの学びを見つめている。