2024年5月16日木曜日

先手挨拶と豊かな日本語

今朝は中島・熊野神社方面に出向きました。先ず,3年伊藤そうさん,2年篠原いつきさん,1年伊藤ひなさんと出会いました。皆,私に向かってしっかりと「おはようございます」と先手挨拶。その他の子どもも次々と。中島8班,素晴らしい限りです。続けて5年伊藤まいかさんと言葉を交わしていると「あっ,はおって来るのを忘れちゃった」ですって。5年生が「着てくる」ではなく「羽織ってくる」という表現を用いたことに驚いてしまいました。ビックリして,「どうしてそんな言葉を知っているの?」と聞いたところ,「お父さんとお母さんが,言うから」だそうです。かつて「伊藤家の食卓」なるテレビ番組がありましたが,伊藤家はなんと豊かな言語空間かと,驚いてしまいました。と,同時に,豊かな日本語の表現を,日本語の美しさと共に子どもたちに伝えていかねばと,思った次第です。ちなみに,新採交流で山間の小さな学校に勤務した時の昔話。「山間の片田舎故に,一流の国際理解教育は出来ないなどという言い訳は,子どもの前では通用しない」と力み,国際親善の授業を企画したことがありました。子どもにとってなじみの深い,チョコレートの原料であるカカオ豆の主要輸入相手国であるガーナ大使館に直接交渉を挑み,一等書記官,スーザン・H・アノビル女史に小さな学校に直々にお越し頂きました。背の高い,褐色肌の美しい外交官でした。その方がなんと,洗練された洋装の上に,我が国伝統の羽織をはおられ,来校くださったのでした。アノビル女史曰く「日本への敬意です」と。その折の,子どもたちの輝く瞳が,今でも思い出されます。