年明けに書き初め大会を予定している本校は毎年,書家をお招きし,3年生以上を対象に手ほどきをしていただいています。昨年までは伊藤緑山先生に御指導を頂きましたが,今年からは本校卒業生である林和輝先生に御指導を頂くことになりました。昨日はその1回目ということで,3・4年生の全クラスが各1時間ずつ,御指導を頂きました。(この講座は,全3回あります。)今年のお題は,3年生が「つき」,4年生が「天空」。早速,林先生に💮花丸をもらいながら,お習字に取り組んでいました。父親が中学校の国語の教師だった私の冬休みの1日は,毎年,朝一番の「書き初め大会の練習」からスタートしました。これが終わらないと,楽しみの餅つきにも参加させてもらえないばかりか,友達と遊ぶことも許されませんでした。ですから,当時の私にとっては,早く終わらせたいモノの象徴でした。じっくり・・・という類いのモノではありませんでした。しかし,この年になると,字が上手に書けるようになって欲しいとか,賞状目指してがんばって欲しいとか,色々な思いも当然あります。しかし,その一方で,子どもの頃には考えなかったであろう,炭「墨汁」の香りをかぎ,まさしく日本文化の風情を感じてって欲しいとか,あるいは,心を静め,筆の入り,止め,はね,払い,一角の長短等に全神経を集中させる時を持つとか,そんな経験を積んで欲しいといった思いもつのります。