夏休みに自宅へ持ち帰って,育て続けたバケツ稲。
「水はどのくらいあげたらいいのか迷った。」「おじいちゃんがいろいろ教えてくれた。」「数日,家を留守していたら暑さで稲がやられてしまった。」などと,稲を育てる難しさを味わった夏休みだったようです。
さて,苦労したバケツ稲ですが,学校に持ってきてから,友達のものと見比べ「先生,ぼくの稲はみんなのよりも色が薄く感じますが,大丈夫なんでしょうか。」や「私の稲,なんかよくわからない白くて小さなものがついているけれど,病気じゃないよね。」など稲の変化に気づく子どもたち。
さきほどの会話の中に出ていた「なんかよくわからない白くて小さなもの」こそが稲の花だということを伝えようとすると,稲の花について語ってくれる子どもが出現!その子どもが言うには,「稲の花は数時間しか咲かず,見られる機会がほんのわずかという貴重なものだ」とか。子どもたちはその事実を知りました。そうなると,子どもたちの稲に対する見方が変わり,自分の稲にも花が咲いていないか気になり始め,目を見開きながら小さな花を探す姿が見られました。
変化に気づくと,一気に子どもたちの見ている世界が広がる瞬間を担任として見届けることができ,嬉しさを感じる一コマでした。どれくらいの米が収穫できるか待ち遠しい5年生です。