PTA総会の折にお話しした,心優しい押杜っ子についてお話しします。第1話。話は遡ること令和6年度スタート前,春休み中のことです。3月30日(土)の午前中。私は,じっくりと考えたいこと,整えたいことがあり,校長室で一人,仕事をしていました。息が詰まるのは嫌なので,ブラインドを上げ,自然光の中でパソコンに向かっていました。すると,トントンとサッシをたたく音が・・・。目をやると1人の男児が私の方を見,手招きをしています。誘われるままに席を立ち,窓を開けると,「校長先生,これあげる」と大きな四つ葉のクローバーを私に差し出してくれました。そう,私に幸せを届けてくれたのでした。その瞬間,私は,令和6年度は「いい年になる!」と確信しました。渡邊ゆうがさん。有難う。(写真の4つ葉クローバーは,私が当日,記念に撮った写真です。)
第2話。先週のこと。日中は初夏の陽気でした。中休みの終了を告げるチャイムが鳴りました。子どもたちが,一斉に児童用玄関に向け駆けていきました。そんな中,朝礼台の上にジージが置き去りになっています。そこに,3人の6年生。気付くか?素通りとなるか?3人の姿を目で追いました。すると「当然」のように朝礼台に近づき,ジャージを手に取り,名前を必死に探し出しました。これも,「当然」のように。そして,そのジャージをもって,児童玄関へ・・・。さて,職員室を出たところに,太田充元校長(現教育長)先生の置き土産「当たり前のことが当たり前にできる笑顔あふれる楽しい日本一の押原小学校」はというキャッチフレーズが掲げられています。ところが,この「当たり前のことが当たり前にできる」というのがなかなか難しい。故に,川中りょうじんさん,向山るなさん,大家かなとさん。誠に,あっぱれでした。第3話。明るい日差しに誘われて,校長室脇の押杜川で,仲良く花摘みをしている女児2名。何とも微笑ましかったので,プロムナードに出向き,花束を見せてもらいました。すると,よほど私が物欲しげな顔をしていたのでしょうか。とっさに,「校長先生,あげる」と,その美しい花束を私に差し出してくれるではないですか。担任ならまだしも,校長。しかも,この初老の私に10歳になるかならぬかの少女がです。思わず,涙が出そうになりました。子どもたちのために,「これからも頑張る」と心に誓いました。髙橋かんなさん,河田はるきさん,有難う。