昨日,週明け月曜日,5年生にとっては林間学校後の初めての登校日。そのような昨日,このようなことがありました。用事があり,給食の配膳の頃合いを見計らって,5年2組を訪ねました。用事を済ませ,校長室に戻ろうとしたとき,給食着にマスクを着用した1人の男児に声を掛けられました。ここが,本日の本題です。その男児,私に「林間学校,とっても楽しかったです」と声を掛けてくれたのでした。なぜか私は,単なる声かけでは無く,とっさに,私への「報告」と思えたのでした。そして次の瞬間,正直,これまでほとんど言葉を交わしたことのないこの男児が,目元に笑みを浮かべ「なぜ,私にわざわざ『林間学校,とっても楽しかったです』」と報告してくれたのか,考え始めました。そしてたどり着いた答えは「校長先生は僕たちの林間学校のことを心配してくれていたであろうから,報告をして,校長先生を安心させてやろう」という優しい思い出はないかと。私は男児に尋ねました。「報告,有り難うございました。ところでなぜ,私に報告しようと思ったの?」と。彼の答えは,「(当日朝の)出発式で校長先生が,僕たちに,『楽しんできてください』と仰ったので,報告しました」とのことでした。なんと,校長思いの優しい心でしょう。しかし,男児の素晴らしさは,この優しさだけではありません。林間学校の当日朝という,子どもたちにとっては,興奮MAXに違いない状況下にあっても,校長の話をしっかりと聞く,岸田総理に勝るとも劣らない「聞く力」を持っているという点にあります。佐野君,私のことを思い,報告してくれて有り難う。そして,その優しい心と,何よりも人の話を聞く力,大切にして欲しいと思います。追伸:このことがあり,本日の休み時間,私が佐野君に,「聞きたいことがあるから,給食前に校長室に寄ってくれますか」と依頼したところ,隣にいた少年がなんと言ったか。「何かしたのか?」では無く,「いいなぁ~」でした。子どもたちにとって校長室は「愛の説教部屋」という認識ではないと言うこと。異動して半年。子どもたちに受け入れてもらっていると言うことかと,嬉しくなりました。