2024年6月28日金曜日

鍛錬(たんれん)・・・へこたれるな,押杜っ子!

 

いつになく,本降りの雨でした。そんな中を,子どもたちが長靴を履き,小さな傘をさし,当たり前のように登校してきました。小学生なのだから,雨風に関係なく登校する。それは一般的には当たり前なのかも知れませんが,私の本心は,「この雨の中,頑張ってよく来ましたね。」と誉めてあげたい,讃えてあげたい心境でした。大人は車です---っと出勤します。しかし,小学生は,大きなランドセルを背負い,長靴で歩きづらい中,小さな傘で頭こそ濡れないようにしていますが,肩・腕をぬらしながら登校してきます。本当に立派です。その一方で,このような経験も幼い時分には大事だとも捉えています。鍛錬(たんれん)という言葉があります。意味はいろいろありますが,その中に「きびしい訓練や修養を積んで技芸や心身を強くきたえること」というものがあり,用法として「精神を鍛錬する」と使われます。まさしく,幼いときほど,チョット嫌なこと・つらいことに耐え,弱い自分に打ち勝ち,心を鍛えて欲しいのです。私は折々に,全校の子どもたちに「へこたれるな」ということを説いています。昭和町の大事な押杜っ子たち。これからもへこたれないで,頑張って欲しいです。(本日の欠席者3名)

保育園・幼稚園・こども園様との意見・情報交換会を計画したところ,昨日,昭和町内の6園様の他,町外からの8園を含めた計22名の先生方にお越し頂きました。授業参観を含む今回の会。国レベルで「保育園・幼稚園・こども園と小学校との連携」のが強く叫ばれている中,とても充実した時間を共有することが出来ました。

通学路脇に咲く,花々。紫いろ・・・。気品があります。子どもたちにも,目をとめてほしいものです。




2024年6月27日木曜日

学校じゃないみたいな学校?(担当:教務主任 杉山ひとみ)

 


「学校じゃないみたいですね。」

…押原小学校に初めて来校された多くの方からいただく感想です。

異学年の交流を誘発するコミュニケーションステップ。

地域学習や町のランドマークとなる蛍の櫓。

押原の杜と中庭をつなぐ気持ちの良い多目的室。


  建物に満ち溢れる創設時の思いを今なお感じ取ることができます。

  子ども達にとっては,当たり前の環境も,昭和町だからこその環境で,とっても恵まれたものだと思う日々です。この恵まれた環境をいかした豊かな教育活動を行っていきたいと思います。

2024年6月26日水曜日

若い教員の涙

(昨日同様,少々長文になるかも知れませんが,お付き合いください。)本日,1校時がStartして間もない時刻に,一人の若手教員が校長室を訪ねてきました。クラスの子どもが体調不良を訴えているので,下校させたいというのです。ここまでの話ならよく有る話なのですが,次にその先生の口をついて出てきた言葉が衝撃的で,「私,とても残念なんです」と吐露したのでした。何事かと思い,事情を聞きました。その前提で,少し補説をさせていただきます。実はその先生,低学年のクラスを担任しているのですが,4月からの3ヶ月間で2名,クラスの子が入院するというケースを抱えていました。いずれも事情は異なり,いわゆる体調不良による入院でしたが,その先生,その度毎に,自分のクラスの幼子が入院するということで,担任という立場以上に一人の成人として切ない思いを抱いていたのでした。幸いにして,二人とも退院でき,数週間前から,大人で言うところの快気祝いを兼ねて「お楽しみの時間」をクラス全員で計画し,2人が元気になったことを祝いつつ,クラスとしての団結を高めていく機会にしたいと考えていたのでした。ところがです・・・。体調不良を訴え,「早退したい」と行言っているというのです(このお子様は,本日,レクリエーションとは別に気になることがあったようです)。同じ教員として,その先生の気持ちが分かるだけに,私は,「では,私がその子に,少なくともお楽しみ会は出るよう,説得しましょう」と,その先生に申し出ました。この手の説得はお手のもの。ベッドに横たわる幼子の横に行き・・・。2分後には,その幼子,お楽しみ会に参加することに同意したのでした。(どんな手を使ったか?それは企業秘密。ただ言えることは,チョコレートなどといった“モノ”に頼ってはいません,おっかない顔もしていません。)ビックリしたのは,その次の場面。私が,子どもの和やかな表情を確認して,担任の方を振り向いた時,私の目に映ったのは,その担任教師が流した一筋の涙でした。子どもの健康をズーっと,ずーーっと心配して,元気になったら皆で楽しもうと計画し,そしてようやくその日が迎えられた。ところが,いざ,皆で楽しもうと思ったら,当の本人が早退するという。一旦は落胆したが,校長先生の説得で,皆で楽しめることになった。ホッとしたり,嬉しかったり。この若手教員,それだけ全てに全力投球ということなのです。40年近くこの世界に身を置かせていただき,子どもとレクが出来るようになったということで流す涙を持ち得ているか。私は,甚だ心許ないものがあります。有羽先生。その純粋な情熱,素晴らしい。いつまでも大切にして欲しいです。

学校便り6月号裏面でお伝えした,7月13日開催のフォーラムの最終打合せが,押越区長望月昭三様御参加の下,本日,リモートで行われました。文科省より「合格」を頂き,ホッとしました。いよいよ,13日,山梨県代表として本番です。



2024年6月25日火曜日

子どもと校長との距離

 教員駆け出しの頃,社会科を上手に教えられる教師を目指し,東京の研究会に所属し,月1のペースで上京していました。研究会場は決まって,都内の公立小学校でした。ある時,全国小学校社会科教育研究会会長の校長先生が学校長を務められる,千代田区立番長小学校が会場となり,足を運びました。明治5年の学制発布以前に創設された古い歴史を持つ学校で,式典には皇室関係者がおいでになる「天下の番長小学校」,「公立小御三家」等と言われることもあると承知していたので,どんな学校かとても興味深くお伺いしたことを覚えています。そんな中で,強烈に記憶に残っていることが1つだけ有ります。それは,「天下の番長小学校」の校長室の入口,廊下側に1枚の模造紙が貼られ,そこに「なぜ,冬になると日本海側には大雪が降るのか?」という問題と,その下に図入りで解説が記されていたことです。作者は,当時の校長先生であり,全国小学校社会科教育研究会会長,社会科の授業をさせたら右に出る者はいないと評された新見謙太先生でした。「天下の番長小学校の校長先生」にまで上り詰めた方が,いつまでも「いち教師」という気持ちを大切になされ,更に,学習をとおして子どもに寄り添い続けられる。時間を見つけて子どもたちと会話をしたり,遊んだりなさる方もいらっしゃいますし,それはそれで立派だと思いますが,学習をとおして子どもたちといつまでも繋がろうとするその姿勢に,駆け出しの教員でしたが深く感銘を受けたことを昨日のことのように思い出します。新見先生には遠く及びませんが,私も校長としてかくありたいと,常に願っています。そんな中,過日,校内研究会で,家庭学習の「自学」がテーマとなりました。先生から出される課題では無く,自分で行う「自主学習」。先生方は,宿題とは・・・と言う視点で「正論」をはかれます。しかし,本来,勉強嫌いな私は「とにかく,子どもたちにとって楽しいもの」「集中できるもの」,「えっ,これでもいいの」と思えるものでなければ子どもは「自学」などしないと,考えています。子どもたちへの「自学のススメ」は,まずは教師側の「宿題の概念こわし」とも,考えています。故に,本校では,習い事(スポ少も)自学としているのです。めざせ「天才,博士ちゃん」なのです。そんなこともあり,過日のお昼の放送で,梅雨に入ったことを伝えつつ,「雨という漢字のつく漢字を調べてみて」,「今日のデザートはグレープフルーツだけど,なぜグレープ(葡萄)っていうの?」と,自学のお題を提供してみました。すると,どうでしょう。私の話に興味をもって,自学で調べてきてくれた子が3人もいたのです。私の話をしっかりと聞いていてくれたことも嬉しかったですが,子どもたちとの距離がここまで近づけていることを確認できたことも,とても嬉しかったです。小佐野ゆいなさん,高田ゆいさん,伊藤そうさん。素晴らしい!そして有難う!!(担任の土屋先生の,花丸のついた自学ノートを手に)



2024年6月24日月曜日

生きもの なかよし 大さくせん(担当:ひまわり学級担任 青柳由美子)

 2年生の子ども達が楽しみにしていた生活科「生きもの なかよし 大さくせん」の学習が始まりました!

 まずは,今までに見つけたり,飼ったりしたことがある生きものについて,クラスで発表です!ダンゴムシやアリ,カブトムシやクワガタ等々,たくさんの名前があがりました。「草の中にいたよ。」「地面を歩いていたよ。」子ども達から見つけた場所や捕まえ方についてもたくさんの意見が出て,大盛り上がりです。

待ちにまった生き物探し当日。虫かごや虫取り網などを持ち,押杜に集合です。草原を探す子,池の中をのぞき込む子,押杜の木陰の落ち葉の中を探す子。みんな目を輝かせながら,夢中で生き物を探していました!

 今,2年生の教室では捕まえた「アメンボ・ミミズ・ダンゴムシ・アオムシ・オケラ・ザリガニ」等の生き物を大切に育てています。

図書室で生き物の本を借りて調べたり,クロムブックを開き,デジタルコンテンツで生き物の体のつくりを学んだりもしている2年生。小さな生き物博士になれそうですね。



何ともムシムシした1日でした。各クラスでは,カーテンをして適宜エアコンを使用し,授業を進めました。
本日,若手教員育成の一環として,中北教育事務所に席があるアドバンスTeacher(進歩を促す指導者)石原先生(教員OB)が来校し,山本大輔先生の授業を観察した後,面接指導を行って下さいました。




2024年6月21日金曜日

実は,毎日しています!(担当:たんぽぽ学級1組担任 髙野浩介)

 

4校時が終わったら給食。それが終わったら昼休み・・・。押原小学校の児童はそんな学校生活を送っています。ですが実は,その裏で昼休みの時間を使って仕事をしている人たちがいます。そう,給食委員会です。給食委員会は,給食終了後に配膳室で牛乳瓶や残飯の片づけをしたり,玄関前のホワイトボードに次の日の献立を掲示したりしています。



 さて,今日はその仕事の様子を一部紹介したいと思います。配膳室では,キャップやごみを分別したり,残飯を一つにまとめたりしています。各クラスの残飯をすべて集めるので,かなりの力仕事です。また,牛乳瓶も青いケースが詰まらないように素早く端から詰め直していていました。玄関前では,このようにマグネットを使って,材料を分かりやすく分類して貼ってくれています。押原小学校のみんなが,給食を食べ続けられるための縁の下の力持ちとして頑張っている彼らの活躍を,少しでも知ってもらえれば幸いです。

昨日は,道徳の授業参観及びそれに続く通学路点検+ゴミ0運動,有難うございました。4年生は来月7月20日・21日の1泊2日で,昨年と同じく「CS防災教室」+「疑似避難所宿泊体験」+「親子レク」を実施します。そこで昨日は,自然災害についてプチ学習会を行った後,諸事業の事前説明会を実施しました。

4年生の保護者様からは早速,御理解と御協力をいただける旨のコメントを頂いており,有難いことだと感じています。安全+充実+楽しい学習会になるよう,丁寧+慎重に計画を進めていきます。その後,5時からは,押原地区の4区長様+昭和町教育委員会+押原中学校の校長先生+教頭先生にお集まりいただきまして,9月1日(日)に開催予定の小・中合同引き渡し訓練の第1回目の打ち合わせ会を開催しました。子どもたち+地域住民の皆様の命を守る取り組みなので,慎重に協議を重ねていきたいと思います。詳細が決まり次第,御報告いたします。地域学校協働活動,充実してきました。




2024年6月20日木曜日

【速報】“その時”に備えて

 

本日,全国一斉の「シェイクアウト訓練」がありました。「安全・安心」を学校経営重点の第1項目に掲げている本校は,朝の放送で教頭先生に,訓練の周知と身を守る方法について御指導いただき,午前10時の「緊急地震速報」と同時に身を守る練習をしました。

4年3組の“その時”です。
4年2組。必死に机の下に身を隠し,窮屈な姿勢ながらも先生の教えを守って机の脚を持つ姿に,真剣さが伝わってきます。丸山あかりさん。真面目で立派な小学生です。
合体で外に居た2年生は,校庭中央に避難しました。
4年生は7月20日(土)・21日(日)に,昨年度と同様に,疑似避難所宿泊訓練を実施します。それに先立って開催する「防災教室」は,CS・地域学校協働活動として,地域の方々にも開放致します。7月の組回覧で,学校だよりとともにチラシをお配りしますので,お時間のある方は是非御参加下さい。




2024年6月19日水曜日

医学部の学生さんと勉強しました!(なかよし担任 新海教子)

  5月下旬に二日間、山梨大学医学部の6年生の学生さんが実習にみえました。なかよし学級にも午前・午後と来てくださいました。勉強を教えて頂いたり、一緒に給食を食べたりしました。将来、お医者さんになる学生さんたちです。どの学生さんも、すぐに仲良くなり、児童と視線を合わせて話を聞いてくださっていました。児童からも「先生、何年生?」という質問が出たり、「先生、この学校の先生、紹介してあげるよ。」という声掛けがあったりして、興味津々の様子が見られました。授業終わりには、児童からの提案でトランプを一緒に楽しみました。将来、病気やけがをした時、どこかでお世話になるかもしれません。



特別支援学級には,特別な支援というやさしい配慮が沢山。

3年2組の国語の授業。子どもたちの発言がいっぱい書き込まれた模造紙を見ながら,子どもたちが学習を深めていました。
修学旅行の取り組みを契機に,一気にクラスとして盛り上がってきた6年2組。白板にはOne for All , All for oneと書かれていました。右下,個々の目標が記された手形に縁取られた模造紙には,今後クラスのスローガンが記されるのでしょうか。
6年1組も,先生を交え,イイ感じ!
1年2組,算数の授業。横長・マス目のノートを使っています。白板には,そのノートを拡大した紙が貼られ,白板とノート,子どもたちが視線をどちらに投げかけても混乱が無いよう配慮され,授業が進められています。
快晴も今日までで,明日からはいよいよ☂のよようです。







2024年6月18日火曜日

きずな祭りが行われました(4-3担任 石田陸人)

 きずな祭り当日の朝に、楽しみにしていることや4年生として頑張りたいことを付箋に書いて白板に貼ってもらいました。

付箋を見てみると「下級生が困っていたら手伝いたい。」「お客さんを楽しませたい。」という意見がありました。自分たちが楽しむという想いだけではなく、人のために何かしたいという前向きな気持ちに溢れているようです。本番では、子どもたちが書いた下級生に優しく教える姿や4年生として仕事を頑張る姿を見ることができました。

 きずな祭りで感じた人のために動きたいという気持ちをこれからも大切に学校生活を送ってほしいと思っています。

児童会本部(石山みやび会長)は,「もっと・もっと・もぉ~っといい学校」を作ろうという私の呼びかけに応える形で,「もっと3 いい学校」にするためのアイディアを,「押原ハッピーBOX」で全校児童を対象に集めてくれています。私だけでなく,児童の皆さん,先生方,全員の知恵と力で,「もっと・もっと・もぉ~っといい学校」に近づけるように頑張りたいです。




2024年6月17日月曜日

大興奮の理科の授業(3-3担任 斎藤英里香)

3年生になり始まった理科の授業は,あっという間に人気№1の授業になっています。


今学習しているのは『風やゴムのはたらき』という単元です。自分で組み立てた車の実験キットを使用し,たてた仮説の結果を求めていきます。今日は,車につけた帆に風を当て,車を動かしました。どの子も,どうしたら隣の子より早くゴールできるのか考えながら,行動していました。

「なんで?」「どうして?」「どうしたら?」「わかった!」「なるほど!」など,子ども達の意見が飛び交う大興奮の理科の授業を,子ども達とともに楽しみたいと思います。

ちなみに,3年生の理科はクラスとも,専科指導として臼井孝夫先生に御指導を頂いています。

5月7日付けのblogで,紙漉阿原にある“みらいファーム”を舞台にしたドキュメンタリー映画『フジヤマコットントン』を視聴してきたことを,報告させていただいてきました。先週末の金曜日に,委員会活動の時間が合ったのですが,その“みらいファーム”様が来校下さり,SDG's委員会の子どもたちにプランターへの花植の仕方を御指導くださると共に,花植を手伝ってくれました。心の中に芽生えるバリアは,往々にして無理解から生まれることが多く,幼い時から交わる経験を持つことでバリアの誕生は防げると,私は考えています。これが,インクルーシブ教育の原点だと思いますが,このようなこともあり,今後とも地元にある“みらいファーム”様との交流を,積極的に図っていきたいと思います。



2024年6月14日金曜日

【速報】5年生のお田植え

本日,5年生は,福田昭人様(前 本校学校運営協議会会長[築地新居区])と神宮寺良吉様(前河東中島区区長)に御指導を仰ぎつつ,お田植えをさせていただきました。場所は,中学校テニスコート西隣の石原明子様所有の田んぼです。泥の中に足を踏み入れると,「ワー」,「キャー」とお約束の声。昭和町内においても,急速に田んぼが消えていく現状に於いて,学校の近所でこのような体験をさせていただけるということは,何と幸せなことでしょう。いつまでも,このような学習環境が保全されることを,祈らずにはおれませんでした。






空飛ぶ稲

梅雨入り前,朝の押杜