2022年4月19日火曜日

「守・破・離(しゅはり)」の教育

 本日6年生は,全国一斉に小6と中3を対象に国が実施した,全国学力・学習状況調査に参加しました。この「調査」は,全国的な学力の把握と、学校での指導の改善が目的となっています。学力調査は,国語、算数に加え、4年ぶりに理科の試験も行いました。 また、生活習慣や学習環境について問う学習状況調査も実施されました(「自分には,よいところがあると思いますか」や「1日当たりどれくらいの時間ゲームをしますか」といった質問もありました。)。教師を志していた大学3年時に教育学特論という授業がありました。その中で,日本教育史が御専門の松野先生から,「教育には,千利休が『利休道歌』という書物で述べた「守・破・離」という道程が重要である。「守」は、先生の教えを忠実に守り、基礎・基本を身につける段階。次の「破」は、他の教えについても考え、良いものを取り入れ、発展させる段階。「離」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。」という教えを受けた覚えがあります。加えて,「教育界には,自由や自主性をはき違え,一気に「離」の段階を求めることがあたかも良いことのように考える方も居るが,それは間違えで,「守」や「破」の段階を経て,初めて「離」に至る」と説かれたことを昨日のように覚えています。本日,3年生の二つの教室を訪問しました。人生の基礎・基本を学ぶ小学校。しかも,その基礎の基礎を習得することを目指す低・中学年。2クラスの2つのロッカーを眺め,松野教授の教えを改めて思い起こしました。ちなみに,5年1組古屋学級は,算数の立方体の学習のいっかん(展開図の復習も込み込み)でサイコロづくりをしていました。私は,初等教育においては,実際に作業を行いながら学習することも非常に重要であると信ずる一人です。パソコンは,図形を自由自在に回転させたり,本来なら見えないモノも見せてくれたりしますが,幼い時期は「実際に・・・」ということが大切と考えています。さて,本日,とある保護者様との会話の中で,「給食のメニューの写真をもっと載せてください」とのRequestをいただきました。毎日とはいきませんが,御要望にお応えしていきたいと思います。但し,私の好みがバレてしまうのではないか,更に挙げ句の果てに「もっと,青物を食べた方がいいよ」と母や妻の声で聞こえてくるのではないかと,幻聴も恐れる次第です。