子どもたちが,昨日入学したばかりの1年生を守るように列に加え,登校班で学校にやってきました。班長は横断時にしっかりと笛を吹き,子らは旗振りに立つ私に,大きな声で挨拶をしてくれました。中には「校長先生,おはようございます」と,既に私を校長先生として認知してくれる声も。有難い限りです。学校に戻ると,オカリナの優しいメロディーが校舎内に流れていました。聞けば,放送委員会の朝の放送とか。しかし,待てよ?委員会はまだ,発足していないはずなのだが。1人の少年が,カギを片手に放送室から出てきました。尋ねると,自主的に放送してくれたとのこと。6年2組の伊藤君でした。すがすがしい朝を,ありがとうございました。令和4年度最初の給食は,濃厚なハヤシライスでした。もう1題。「校長先生,○○幸一(←少女の父親の名前)っていう人,知ってる」と少女が声をかけてくれました。その名前に,覚えがありました。26年前,新採用交流でお世話になった上野原の小学校で6年の担任をさせていただいたクラスに在籍していた少年の名前でした。「■■小学校の?」と聞き返すと,「そう,私のお父さん」とのこと。教師ならではの,この上ない喜びの瞬間でした。校長室に少女を招き入れ,名刺の裏に電話番号をしたため,お父さんに渡してくれるよう依頼しました。先ほど,電話がかかってきました。涙がこぼれました。10年前に,昭和に居を構えられたとのこと。当時,消防のレスキューになりたいと夢を語っていた少年は,同じく社会を支える看護師として活躍していました。教え子の子どもを校長としてお預かりする。なんと嬉しいことでしょう。おじいちゃんの気分です。