2022年5月30日月曜日

教師の仕事は“遠洋漁業”に似たり

昨日早朝,清水新居区の住民でもあります私は,区の清掃活動に参加しました。そこで何人かの方々から,「先生が足りんてほんとけぇ~」とか,「なんでぇ~,ほんねん遅くまで働いてるだけぇ~」と声を掛けられました。前夜,TBS系列で放映された報道番組における,「先生の仕事が大変!!教員不足の深刻な現実」というレポートを視聴なされた故によるものと思います。私も視聴しましたが,山梨県のみならず本校の実態も残念ながら,ほぼ取り上げられた小学校に近いものがあります。幸いにして,本校は教員不足ではありませんが,中巨摩地区の学校には,教員の数が定数(児童・生徒数に基づく,割り当て教員数)に満たない学校もあります。下の写真は本日,中休みの職員室の様子です。私が教員になった平成元年当時,中休みにはお茶やcoffeeを片手に,子どもの様子や今後の予定について談笑する教職員の姿が,職員室にはありました。しかし,いつからか,そのような光景は消えてしまいました。今の教員は,子どもが登校してくる前に教室に行き,子どもを教室で迎え入れます。その後,教員が職員室に戻ってくるのは子どもの下校後。その間,少なくとも学級担任はほぼ,職員室に戻ってくることはありません。まさしく,遠洋漁業状態です。子どもが帰った後,そこからがまた勝負の時間。翌日以降の授業の教材研究(含むプリント作成) をしたり,校外学習の計画を学年で立てたり,いろいろな調査報告を作成したりと・・・。予定していた仕事が,その日のうちに片付くということはほぼありません。この状況を番組内では「サービス残業」と総称していましたが,サービスは善意ですが,むしろ帰りたくても帰れない~♪(←ご存知の方は,その節回しでお願いします)状況なのです。そのような中,教職を目指す3名の大学生が,本日から本校で教育実習に入りました。2週間の学生1名,4週間の学生2名です。より一層,教育界にやり甲斐や夢を抱いてくれるよう,しっかりと指導していきたいと思います。写真は教頭先生から指導を受ける実習生。熱中症対策としてWBGT(暑さ指数)の測定を開始しました。児童への指導に反映してまいります。