押原小は町内3小学校の中で,児童数が一番少ないですが,それでも300名を超えるお子さまをお預かりしています。SMAPの「1つの花」ではありませんが,個性に全く同じなどということはありません。学校という集団社会について学ぶ場においても,集団生活が苦手な子や,45分間座っていることが苦手な子もいます。更に,1人の子どもの中にあっても調子のいい日もあれば悪い日もある。そのような子どもと,1対多数のクラスの中でどのように指導していくか。聖徳太子でもなければ神様でもない教師達は日々悩みます。実のところ我が子でありながらも,子育てに苦悩されている方も少なからずいらっしゃると思います。さて,そんな中,昼休みの終了を告げるチャイムが鳴ったにもかかわらず,草むらで生き物(ダンゴムシ)を捕まえるのに夢中になり,遅れて児童玄関に入ってきた子が数名いました。午後になると,燃料切れになる子どもたちです。さて,せっかく長い時間をかけて登校してきた子どもたちに,如何に生活規律を身につけさせ,学力を保障していくか。協議を重ねる日々です。今日は,いち教師としてのムシがうずき,「この時間は私が,家庭教師だぞぉ~」と口走りながら,担任の許可を得て,取り出しの算数の授業をしました。簡単な計算も正解すると,「な~んだ,本当は天才なんじゃん」とか「できすぎぃ~」(←人差し指を振りながら,美容のカリスマ某IKKOさんの口調で読んでください)と誉めながら指導しました。すると,「たし算,引き算,かけ算は答えが下に出るのに,割り算はなぜ,答えが上に出るの」と,筆算の特徴を口にしました。や~まいった。30年以上小学校の教師をしてきましたが,こんなことを考えたことはありませんでした。先ほどまで,チャイムを無視していた子どもの発言です。すごい!挙げ句の果てに,「よ~く勉強したね。時間なので,今日はこれで終わりにするよ」と告げたところ,彼ら,なんと言ったと思われますか?「もうちょっと」「もう1問」ですって。子どもとは(子どもだけではなく,私も含め人にとって)誉めると言うことが如何に大事か,改めて教えてもらいました。ちなみに,山梨県教育委員会より「初任者研修授業研修会実習校」として,26名の初任者に4本の示範授業を提供する本校の校内研究テーマは「分かる・できる,たのしい授業」づくりです。彼らのがんばりの跡を見てあげてください。素晴らしい!今日は押越区内のお宅の庭先に咲いていた,青紫系のお花のPhotoをプレゼント。