今朝方,もう少しで正門というところで1年生が転けてしまい,膝を打ってしまいました。この様子を,日々,正門前で子どもたちを見送って下さる地域の方が目にし,駆け寄ると共に介護して下さいました。そして,コロナの水際対策の一環で,児童玄関前で健康チェックカードのチェックを担当する教員に引き継いで下さいました。そこに居た養護教諭は,その場が離れられなかったものですから,1年生を心配して近くに居た4年男児に,保健室に連れて行ってくれるように依頼したそうです。ここからがポイントなのですが,養護教諭の指示を受けた男児は,先生の指示した保健室にではなく,1年生の担任のところへその子を連れて行ったとのこと。後に,その理由を聞いた所,「保健室では,小島先生(養護教諭)が戻るまで,その子は待っていなければならない」と,考えたのだそうです。そして機転を利かせて,1年生のクラスに引率したのでした。この男児の優しさは,どこから来るのでしょう。1年生にとってはこの上なく頼り強く,信頼できる上級生だったと思います。ここ数日,急激に進化するAIにより,人の生活は便利になる一方で,AIに社会が席巻され,人本来の温かさや柔らかさは,社会の片隅に追いやられるかのごとくの話に,数多くで会ってきたものですから,この男児の温かさ・柔らかさ,人間くささ,力づよさに,心が揺さぶられました。4年2組名取君。あなたの心は本当に優しく・柔らかく,素晴らしい。是非その心を,いつまでも大切にして下さい。紛れもなく,校長賞!